英語学習者・必聴 歴史に残る英語の名スピーチ3選

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英語の名スピーチ3選 英語学習者・必聴の歴史に残る言葉たち  

今回は、英語の名スピーチを紹介します。

多くの人の心を動かした、歴史に残る名スピーチ。

メッセージを伝えるために選び抜かれたフレーズ、考え抜かれた構成、聴衆に響く話し方、このように偉大なスピーチには人を引き付ける要素がたくさん込められています。

そんなスピーチをみて、自分もスピーカーのように英語が話せたらと思ったことはないでしょうか?

そんな憧れのスピーチから学べることは多くあります。

英語の単語、文法、構文だけではなく、抑揚や話し方、内容などなど。

今回は、私自身が英語学習をする上で参考にしてきたスピーチを紹介します。

こういったスピーチを参考に、ご自身の英語学習のロールモデルとなるようなスピーチを見つけていただければと思います。

そのスピーチは、時間がかかる英語学習において、きっと、あなたを勇気づけ、モチベートしてくれる存在になってくれるでしょう。

目次

英語学習にスピーチを使うことオススメする理由

英語学習において、ある程度、単語、文法などを学習したら英語のスピーチを使った学習をオススメします。

なぜ、英語のスピーチが良いのでしょうか??

その理由は以下の3つになると思います。

  • 洗練された本物の英語で学べる
  • おもしろい
  • コンテキストで学べる

洗練された本物の英語で学べる

英語のスピーチは、教科書に載っているナレーターが読んだものではありません。

実際に話されて、多くの人に影響を与えてきたものになります。

ただ、表面的な英語を学ぶのではなく、スピーチの意味内容、発音、抑揚、時代背景、オーディエンスの反応などを含めて理解することができます。

英語圏では、スピーチを通して意見を使えることが重要と考えられています。

英語圏では子供のころから人前で話す機会が与えられ、
大学ではパブリックスピーキングを体系的に学びます。

また、大統領などがスピーチをする場合は、プロのスピーチライターが時間をかけて本気で構成、文章を考えます。

そういった、洗練された英文は最高の英語教材になります。

おもしろい

英語学習において、興味をもって続けられるかはとても大事なポイントです。

自分の興味にあった内容でスピーチであれば、その内容が英語学習のモチベーションになります。

その素晴らしい内容のスピーチはあなたの英語学習だけではなく、仕事、日々の生活にもポジティブな影響を与えてくれるでしょう。

コンテキストで学べる

言葉は、それが使われている場面(コンテキスト)とセットで学んでいくことが大事です。

ただ、単語、文法を学んだだけでは、その英語を実際の場面で使うことはできません。

スピーチを使って学習することにより、その英語が使われたコンテキストと合わせて理解することができます。

今回紹介する、スティーブ・ジョブズのスピーチからはパーソナルコンピュータ、デジタルという考え方の源流について学ぶことができるでしょう。

また、オバマ前米大統領やのスピーチからは、アメリカの歴史ついて、
キング牧師のスピーチからは人種差別や公民権運動について、その知見を深めることができます。

オススメのスピーチ3選

スティーブ・ジュブズ “Stay Hungry Stay Foolish”

アップルの創業者で元CEO、スティーブ・ジョブズのスピーチです。

2005年のスタンフォード大学の卒業式で、これから社会にでる卒業生にむけて彼の人生について話しています。

アップルの製品発表でのプレゼンのような派手さはありませんし、スティーブは原稿を読んでいるだけです。

しかし、その内容が素晴らしい。
YouTubeでは何千万回と再生され、伝説のスピーチと呼ばれています。

スピーチはきれいな3部構成となっていて、英語の教材としては最高です。

英語学習についてのポイントとして、仮定法が良く使われています。

仮定法って実際にどのようにつかってよいかわからないと思いますが、
このスピーチはその使い方について良い見本となるでしょう。

このスピーチはスティーブ自身が書いたものです。

最初ライターに依頼していたが原稿がなかなか上がってこない。

結局、スティーブが自分自身で書いたようです。

スティーブの自伝にはそのエピソードが紹介されています。

奥さんに相談しながら内容を考えたようです。

製品発表のステージ以外、スピーチはほとんどしないジョブズが、2005年6月の卒業式で話をしてほしいというスタンフォード大学の依頼を受けたのだ。がんを宣告されたこと、50歳となったことから、いろいろとふり返ってみたい心境になったらしい。
このスピーチをおこなうにあたり、ジョブズは優れた脚本家のアーロン・ソーキン(『ア・フュー・グッドメン』『ザ・ホワイトハウス』)の助けを借りることにした。とりあえず、いろいろとアイデアを送る。
「それが2月だったんだけど、そのあとなにも言ってこないんだ。どうなっているかと4月にたずねたら『ああ、うん』と言うから、また少しアイデアを送った。
ようやくつかまえても『うんうん』ばかりで、気がついたら6月になっていて、なのになにも送ってきてくれなかった」ジョブズはパニックになった。
プレゼンテーションの原稿はいつも自分が書くが、卒業式でなにをしゃべればいいかわからなかったからだ。
ある晩、意を決して原稿を書いた──アイデアを妻にぶつけ、その意見を聞きながら。
こうして、わかりやすくて人間味にあふれるスピーチが生まれた。

引用:ウォルター・アイザックソン「スティーブ・ジョブズ II」

スティーブ・ジョブズの人生から多くのことを学べるスピーチです。

最後は「Stay hungry, Stay foolish」という言葉で締めくくっていますが、このフレーズはこのスピーチの受け取り方、理解の仕方で、聞き手によってさまざまな解釈ができると思います。

バラク・オバマ “Yew We Can”

オバマ前米大統領のシカゴでの勝利演説です。

「Yes We Can」のフレーズ、有名になりましたね。

オバマはまさにスピーチの天才です。

もともと無名だった彼を有名にしたのも、民主党大統領候補への応援演説でした。
ある意味、スピーチのうまさで大統領まで上り詰めたといっても良いかもしれません。

広島でのスピーチを含めて、彼の名演説は多くありますが、個人的にこのシカゴでの勝利演説がベストだと思います。

このスピーチでは、リンカーン、ケネディ大統領、のちに紹介するキング牧師など、過去の名スピーチのフレーズがちりばめられています。

そういったスピーチの内容に注意を向けて聞いてもよいですし、イントネーションなどスピーチの方法についても学ぶことが多いスピーチです。

このスピーチのハイライトは、最後のパートです。

アメリカの歴史を振り返り、未来への行動を促す場面。
このパートの展開、ストーリーが素晴らしい。

オバマは、アンニクソンクーパーという、奴隷制度が終わった時代に生まれた一人の老婦人を登場させることにより、聴衆の共感を得ることに成功しています。

いきなり「アメリカの未来のために何をしますか」と問われても、聴衆は何を考えていいかわからないと思います。
しかし、ここでは106歳の女性の人生を通してアメリカの歴史を振り返り、アメリカがどんな国かを確認し、さらにその歴史と未来をつなげることができています。

このポイントは、マーケターの神田昌典先生が言及しているので、参考にしてください。

ちなみに、神田さんはオバマスピーチクラブという活動をしてこのスピーチを暗記していたらしいです。

クラブ員は神田さん1人だったらしいですが…。

 オバマ大統領は、106歳のアン・ニクソン・クーパーさんひとりを深く理解した。そして106年間をさかのぼった「過去」と、「現在」、そして106年後の「未来」を、言葉の力によって、ひとつに繋げた。その瞬間、会場は興奮のるつぼになった。
 20万人は、クーパーさんをきっかけにして、ひとつのイメージを共有し、行動に向けて結束したのだ。

オバマ大統領は、一〇六成のアン・ニクソン・クーパーさんひとりを深く理解した。そして一〇六年間をさかのぼっ た「過去」と、「現在」、そして一〇六年後の「未来」を、言葉の力によって、ひとつに繋げた。その瞬間、会場は興奮のるつぼになった。
二〇万人は、クーパーさんをきっかけにして、ひとつのイメージを共有し、行動に向けて結束したのだ。しかし、そ こに集まった二〇万人もの人たちは、誰もクーパーさんのことは知らない。会ったことも、聞いたこともない。実在するかどうかも確かではない。
それでも、アン・ニクソン・クーパーという名前を聞いたとたん、ほとんどの人は、彼女についてクリアなイメージ を心に思い浮かべていたことだろう。ある人は、丸いメガネをかけた、美しい酸が刻まれた笑顔を思い浮かべるだろう。ある人は花柄のブラウスを着て、きれいに頭を結っている小柄な女性を想像するだろう。そして、その心のイメー ジから、さらに自分たちが生きていく未来について想像し、希望を持ったのである。

引用:神田昌典「全脳思考」

ちまみに、アン・ニクソン・クーパーさんは実在の方です。

この翌年の2009年に107歳でお亡くなりになっています。

キング牧師 “I have a dream”

アメリカ公民系運動の指導者、キング牧師のスピーチです。
このスピーチが行われた、ワシントンのデモには20万人が参加したといわれています。

人種平等と差別の終焉を呼びかけた内容になります。

このスピーチは聞いたことがなくても、「I have a dream」というフレーズを知っているでしょう。

使われている単語は少し難しいですが、どの単語も調べて覚える価値があるものです。

このアメリカという国を大きく動かした公民権運動についての理解を深めるために最高のテキストになります。

なぜ、このスピーチがこれほど影響力をもてたのか、

その理由については以下のTEDtalkが参考になります。

キング牧師は、なぜ(I have a dream)を語り、それが人に影響を与えたということを話しています。

1963年の夏のこと25万人もの人が集まってワシントンの通りを埋め尽くしキング師の演説に耳を傾けました。
招待状が送られたわけではなく日にちを告知するウェブサイトもなくどうやったのでしょう。
キング師だけが偉大な演説家というわけではありませんでした市民権運動以前のアメリカで彼だけが苦しんでいたわけではありませんでした。
実際彼のアイデアのなかにはひどいものもありました。
でも彼には才能がありました。
彼はアメリカを変えるために何が必要かなどを説かず彼は自分が信じることを語ったのです。
「私は信じている信じている信じている」と語りました。
彼が信じることを信じた人々が彼の動機を自らの動機とし他の人にも伝えたのです。
さらに多くの人々に伝えるため組織を作った人もいました。
そして、なんとまぁ25万人が集まったのです、その日その時に彼の話を聴くために。

さいごに

英語を学ぶというこは、ただ単に単語を学んで、そのルールを学ぶだけでは終わるもではありません。

スピーチの内容や背景に知り、そういった側面も楽しみながら英語学習を進めていきましょう。